2016年4月6日
ABOUT AN ARCHITECTURAL DESIGN OFFICE 1
建築設計事務所とは? 設計事務所の仕事は、実はよく知られていません。図面を描くイメージだけは持ってもらっていますが、、、。 確かに図面を描くことは事実です。しかし、図面を描くためには他に様々な下準備があり、描いた図面に対しても様々な対応が迫られます。
設計事務所とは、建築士法により定義される、一級建築士・二級建築士・木造建築士などが設立する組織です。
建築士事務所には大きく分けて3種類あります。
①、建築設計事務所
設計を主要業務とする事務所
・組織事務所( 日建設計、坂倉建築研究所など )
:会社組織の事務所。設計作業が分業化され、完成度の高い建築を設計する。
・アトリエ事務所( 安藤忠雄建築研究所など )
:個人の建築家が主宰する。作家性、作品性を持った建築をつくる。
②、建設会社・ハウスメーカーの設計部門
施工を主要な業務とする会社の設計部門
( 竹中工務店大阪一級建築士事務所、大和ハウス工業一級建築士事務所など )
:設計施工を請負った施設や住宅の設計を行う。独自に工法や施工設備の開発・研究も行う。
ハウスメーカーはマニュアルや仕様書により、営業マンでも計画できる体勢を整えている。
③、その他
・土木施工や土木設計を主要業務とする組織の建築部門
・土地開発や不動産
( 野村不動産一級建築士事務所など )
:建築士事務所としての登録は行うが、設計実務を行うことはごく稀であることが多い。
・デザイン事務所
・申請事務所
・個人ドラフトマン
:主に建築設計事務所に協力する形でプロジェクトに部分的に参画する。設計事務所の登録をしていないこともある。
上記のカテゴリーに全ての事務所がきっちり当てはまるのではなく、組織事務所のようなアトリエ事務所もあり、逆もまた然り。
ひとくちに設計事務所といっても、様々な関わり方があります。